ロータリーエンジンの苦悩
「昭和43年ごろ、まず排ガスの正体を調べることから始めました。
排ガスの中には炭酸ガス(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NO)などが含まれています。
このうちCOは主として空気と燃料との混合比(空燃比)によって支配され、エンジンの形状とは関係ありません。
エンジンの形状や条件によって増減するのはHCとNOです。
ところが最初のうちはNOはあまり問題にならなかったのです。
つまり従来のレシプロエンジンに比べてロータリーエンジンの排ガスが米国の雑誌などで批判されたのは、HCのことだ、ということがわかりました」
マツダはこのHCを減らす努力をします。
その甲斐あって乗用車からトラック中古車に使われるロータリーエンジンすべてでマスキー法をクリアしました。